卵は血中コレステロール値を上昇させるとよく言われます。また、脂肪分が多く、"悪い脂肪 "を多く含んでいるという話を聞くこともありますが、本当にそうでしょうか?この記事では、卵にまつわる神話を改め、卵の良い点と気を付けるべき点についてご説明します。
卵は血中コレステロールを上昇させる?
まず初めに、卵は血中コレステロールを上げる飽和脂肪酸を含み、「動脈を詰まらせる」という話を今日に至っても耳にすることがあります。もしあなたがそのような認識をしていたら、それは誤った情報です。
ぜひ飽和脂肪酸について、なぜ健康に悪くないのかを説明したビデオをご覧ください。不健康な脂肪はトランス脂肪酸だけなのです(油脂の分子構造を変化させる過程を経たもの)。そして、コレステロール値に関する私のビデオを見て、なぜコレステロール値が問題ではないのか、なぜコレステロール値があなたの味方なのかを理解していただけると嬉しいです。
卵にはコレステロールが含まれていますが、食事からのコレステロール摂取量と血中コレステロール値との関連を示す関連した証拠はありません。
卵の健康効果
【注意】ここで述べるような効果を得るためには、質の高い卵を食べることが重要です。オーガニックで、オメガ3が多く含まれる亜麻仁を多く食べさせた鶏の卵を摂取することをおすすめします。なぜ鶏が食べたものが重要かというと、鶏が食べた亜麻仁に含まれるオメガ3は、わたしたちが食べる卵に移行するからです。動物性食品の場合、「Bleu-Blanc-Coeur」ラベルがオメガ3含有量の保証になることを知っておくと、検索が楽になりますよ。
1. 優れたタンパク質源
卵は、必須アミノ酸をすべて含むタンパク源です。アミノ酸は、タンパク質を構成する成分で私たちの体内で作ることができません。卵には、私たちの細胞を構成し、筋肉の生成だけでなく、健康維持に欠かせない成分であるタンパク質が含まれています。
卵1個には約6gのタンパク質が含まれており、そのうち約3gが卵黄に、約3gが白身に含まれています。黄身と白身に同じだけのタンパク質が含まれているのです。
2. 優れた脂肪源
亜麻仁を食べて育った鶏の有機卵は、とても良い脂肪源を保持しています。飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸(主にオメガ9)、多価不飽和脂肪酸(オメガ3、オメガ6を含む)という主要な種類の脂肪酸をすべて摂取することができます。
このように、必須脂肪酸と非必須脂肪酸のすべてを取り入れることができるのです。
脂質もまた、健康維持に欠かせないものです。敬遠してはいけません。特に、体全体をコントロールしているホルモン系の機能を正常に保つために、脂肪は必要な成分です。
3. 免疫力を高める
中サイズの卵2個分で、セレンの基準摂取量の約42%を占めています。
セレンは酸化ストレス(細胞にダメージを与える)から体を守る抗酸化ミネラルです。また、免疫力の強化のほか、爪や髪の健康に寄与し、甲状腺ホルモンの適切な分泌に重要な役割を果たします。
4. 甲状腺の正常な働きに貢献する
中サイズの卵2個分で、ヨウ素の基準摂取量の約30%を摂取できます。
この微量元素は、甲状腺が正常に機能するために非常に重要です。
5. ビジョンの強化
中サイズの卵2個分で、ビタミンAのレチノイン酸(RA)の約29%をレチノール(ビタミンAの正体)の形で摂取することができます。これは、プロビタミンAであるβ-カロテンとは異なるものです。
ビタミンAは、粘膜や皮膚、視力、免疫システムなどの健康維持に寄与しています。
6. ビタミンDを豊富に含む
中サイズの卵2個分で、ビタミンDの基準摂取量の約30%を摂ることができます。
ホルモンとさえ呼ばれるこのビタミンは、体全体や免疫系が正常に機能するために不可欠なものです。太陽からだけでなく、卵や油性の魚など特定の食品からも摂取することができます。
7. エネルギー補給に役立つ
中サイズの卵2個分で、ビタミンB2の基準摂取量の約30%を摂ることができます。
ビタミンB2は、体内のさまざまな場所に関与し、エネルギー放出や細胞呼吸の役割を担っています。
8. 神経系機能
中サイズの卵2個分で、ビタミンB5の基準摂取量の約28%を摂ることができます。
ビタミンB5は、神経系が正常に機能するために重要な役割を果たします。記憶力、推理力、集中力の効率化に貢献します。
9. 組織形成・細胞の再生
中サイズの卵2個分で、ビタミンB9の基準摂取量の約22%を摂ることができます。
葉酸(ビタミンB9)は、体内のあらゆる細胞の再生や組織の形成に関与しています。また、妊娠中の母体組織の成長にも関与しています。
10. ビタミンB12の良質な供給源
中サイズの卵2個分で、ビタミン12の基準摂取量の約32%を摂ることができます。
このビタミンは基本的に動物界にしか存在しません(スピルリナに含まれる活性型ビタミンは例外です)。細胞分裂のプロセスに関与し、正常なエネルギー代謝に寄与し、赤血球の正常な形成や免疫系の働きに関与しています。また、神経系の働きや心理的な機能にも関与しています。
以上のように、卵の10の効能はおわかりいただけたと思いますが、卵には重要なビタミンCも含まれていることをぜひ知っておいてくださいね。
気を付けるべきこと
卵には、他の食品と同じように、マイナスな側面もあるのです。卵はアレルギー反応を引き起こす可能性があります。卵のアレルゲンは、白身に多く含まれるタンパク質です。
一般に、アレルギーは、アレルギーの原因となる食品を定期的に摂り過ぎることで発症します。例えば、お米をたくさん食べるアジアでは、米アレルギーが非常に多いのです。ですから、食べ過ぎず、ほどほどにしましょう。1日2〜3個、1日卵を食べない日があってもいいと思います。
とはいえ、私たちは皆違うということを常に念頭に置いてください。もし、卵を食べた後、少しでも体に反応があったら、摂取を控えることを検討してみてください。
最後に、卵にはビタミンB3とCを除くすべての微量栄養素(ビタミン、ミネラル、微量元素)が含まれていることを知っておいてくださいね!
校正Erika
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